外壁のお手入れの一般的な施工手順をご紹介します。
「え?外壁のお手入れの手順なんて知ってどうするの?」なんて思っていませんか?
しかし、大切な住宅の外壁尾お手入れをする際には、きちんと手順を把握しておく必要があります。
きちんとしたリフォーム会社の場合には、きっと正規の施工手順をきちんと守って正しい施工をすることでしょう。
そうであれば安心してお任せすることができます。
でも、現在の世の中には、きちんとしたリフォーム会社だけとは限りません。
正規の施工手順を守らないで、中間の行程を省いて施工するような、いわゆる「手抜き工事」をするような会社もまだまだ存在するのが現実です。
正規の施工手順を守らないで施工をすると、当然防水の性能を期待することはできません!
一旦、工事が完了してしまってからでは、その中間工程がきちんとされていたのかを判断することは、専門家でも難しいと言われています。
ですので、きちんと施工の手順を把握して、中間の工程もきちんと施工がされているのかを自分自身でも把握する必要があるのです。
プロに任せておけば、一切問題ないという時代ではなくなったのです。
それでは、外壁工事の施工手順をご紹介しましょう。
ここでは、一般的に多い外壁のお手入れの方法の外壁塗装工事に対しての一般的な施工手順に関してご紹介します。
使用する塗材によって多少の工程の違いがある場合もあります。
外壁塗装工事の施工手順
一般的な外壁塗装工事の施工手順は下記のようになります。
- 見積もり提出
- 契約書の締結
- 工事工程の調整
- 近隣挨拶
- 仮説足場工事
- 外壁圧洗浄
- 養生工事
- 下塗り工事
- 中塗り工事
- 仕上げ塗工事
- 細部の塗装工事
- 足場解体前の検査
- 仮説足場の解体
- 完成検査
- 近隣の挨拶
上記のような施工手順になります。
それでは一つずつご紹介していきましょう。
外壁工事【見積もり提出】
外壁の工事の際には、まずは工事代金がいくら必要なのかを明確にするために「見積もり」を確認する必要があります。
見積もりを出さないで、契約を急がせるような業者とは絶対に契約をしてはいけません。
きちんと見積もりの内容を確認して、どんな工事にいくら費用がかかっているのかを確認してから契約をしましょう。
また見積もりの内容にも注意が必要です。
見積もりの項目や数量に一式なんて記載があった場合には要注意、この一式の項目の中には、どのような工事が含まれているのか?明確な数量がそのくらい使用するのかを担当者にきちんと確認するようにしてください。
内容をきちんと答えてもらえないような担当者の契約は、あとから後悔することになるかも?
また、見積もりを取る時の注意点としては、「合い見積もり」をぜひ検討してください。
リフォームの工事の金額はリフォーム会社によって、非常に大きく変わってきます。
たとえ同じ工事をするとしても、工事代金は大きく違うという事をきちんと認識して複数社の見積もりを確認して、一番納得ができる業者都契約を結んでください。
外壁塗装【契約書の締結】
見積もりの確認が終わったら、いよいよ契約書の締結になります。
契約書もきちんと確認が必要です、後になって「契約書に書いていないからできません!」なんてことになっては困りますよね。
通常契約書には、その契約に関しての注意事項も細かい文字で記載されています。
細かい文字なので、読むのが面倒になってしまうという方もいますが、きちんと読んで理解をしてから加入するようにしましょう。
外壁塗装【工事工程の調整】
契約書の締結が完了すると、次は工事の日程の調整の段階になります。
塗装工事のばあには施工の期間が天候にも左右されるので、多少の余裕をもって工事の期間を設定するようにしましょう。
悪天候の時に塗装を行っても、塗料が外壁にしっかりと付着しないなんてことにもなりかねません。
外壁塗装【近隣への挨拶】
これは、工事とは直接関係ないと思うかも知れませんが、非常に大切なことです。
近隣の住宅への挨拶をしないで、工事をするとクレームがきたり、問題が発生したりとし、結果として、施主であるあなたにも、迷惑がかかってしまいます。
中には、近隣への挨拶がなくて、ご近所問題に発展してしまったなんてケースも実際にあります。
塗装工事は近隣の方にもご迷惑をおかけすることもありますので、きちんと挨拶をする業者に任せることが重要です
。
外壁塗装【仮設足場工事】
仮設足場の組み立ての際の注意点は、外壁やその他の部分に足場で、傷をつけないかということです。
仮設足場は鉄製の組み立て式の足場材を使用することが一般的です、組み立ての際に住宅に接触させてしまって、関係ない部分を傷つけてしまったり、駐車している車を傷つけてしまったりと、足場の組み立ての時には非常に注意が必要な工程になるのです。
また足場の組み立てが丁寧業者はその後の仕事も丁寧ですので、足場の組み立てが丁寧な業者に施工をお願いしたいものですね。
外壁塗装【外壁高圧洗浄】
足場を組み立てた後は、外壁面の高圧洗浄です。
高圧洗浄は、外壁面の汚れやほこりを落として、外壁面と下地塗料がしっかりと密着するようにする為に行う工程です。
ただ単にきれいにしているだけは無いので、しっかりと洗浄をしているか、洗浄していない部分は無いかを確認します。
外壁塗装【養生工事】
サッシ部分の養生工事
高圧洗浄が終わると、次にサッシ部分に養生をする工事が始まります。
養生とは、塗装の際に、塗料が伝はいけない部分をビニールなどで覆って、塗料が付かないようにすることです。
この養生を丁寧にやっているかという部分も注意してみるポイントになります。
外壁塗装【下塗り工事】
養生が終了しますと、いよいよ、本工事の防水塗装工事が始まります。
まずは、下地材を塗装します。
この下地材は、外壁の種類によって違った種類のものを使います。
この下地の塗料の選び方は専門家に任せるしかありません。
下地の塗装の段階では、下地がむら無く塗装されているかをしっかりと確認してください。
この下地材は既存の外壁面と新しい防水膜をしっかりと密着させる役割がありますので、塗られていない部分があったら、施工後何年かして剥がれてきます。
一般的な塗料を使っている場合には、塗装してある部分としていない部分は一目見れば区別が付きますので、家の周りを確認するくらいで大丈夫でしょう。
外壁塗装【中塗り工事】
下地の塗装が終了しますと、次は中塗りが始まります。
中塗りは防水膜の膜厚の確保を目的として行う工程になりますので、しっかりと膜厚を取って塗装されているかが問題になります。
確認方法は目視になりますが、基本的は確認方法として、下地の色が透けていないか?という点を確認する方法になります。
逆にそれ以外の方法は一般の方にはありません。
塗料のメーカーには、塗装の膜厚を塗装工事が終了した後でも計測することができる計測器があるのですが、研究目的の機材ですので、めったなことでは現場で使用することはありません。
外壁塗装【仕上げ塗工事】
中塗りが完了すると、いよいよ仕上げ塗の開始です。
仕上げぬリフォームは、希望した色になりますので、家の雰囲気もかなり変わるかも知れません。
確認のポイントは、やはりしっかりと塗装されているかという点になります。
中塗りと同じ色の場合には、仕上げ塗をした部分としていない部分の判断が付かないケースもありますが、この段階までくれば、その業者が信頼できるのか?しっかりと確認しなければ問題がありそうなのかが分かっていると思いますので、問題をかんじる場合はしっかりと確認をしたほうが良いかも知れません。
中には、中塗りと仕上げ塗の色を変えてくれる業者もいますので、その場合には確認がしやすくなりますね。
外壁塗装【細部の塗装工事】
ここまでくればあと少しで工事が完成です。
細部の塗装は、外壁以外の木部や鉄部の塗装工事になります。
基本的には希望の色を塗装してくれますが、家に使う色は一般的には、3色、多くても4色までが落ち着いているといわれていますので、あまり色々な色を希望しないほうが無難です。
確認するポイントは、きれいにハミ出ないで塗装できているかという点を確認すれば十分でしょう。
外壁塗装【仮設足場解体前検査】
さて、工事の最終の検査の段階です。
まずは、現場の担当者が社内検査を行います。そこで問題が無ければ、お客さまの確認をしてもらう完了検査になります。
ここでは、疑問に思った部分や、納得できない部分は遠慮なく確認をして下さい。
外壁塗装【仮設足場の解体】
さて検査も終わりましたので、足場の解体工事になります。
しかし、気を抜くことはできません。足場の解体で、外壁に傷が付くなんてこともよくあることです。
外壁塗装【完成検査】
足場の解体が完了したら、最終確認になります。
傷や問題点が無いかをしっかりと確認をして下さい。
問題や、納得できない部分があったら、遠慮なく言って下さい。
外壁塗装【近隣への挨拶】
塗装の工事が完了したら、工事が完了したことのお礼を近隣の住宅の方に挨拶をする必要があります。
この挨拶がとても大切です。工事中には何かと迷惑をかけることが多いので、きちんとお礼をする業者が信頼ができるでしょう。
外壁塗装工事の施工手順のまとめ
どうでしたか?外壁の塗装工事の施工手順はお分かりになりましたか?
適正な施工手順を把握しておくことで、その業者がきちんと施工をしてくれているのか?それとも手抜きをしているのかが、専門知識がなくても判断することができます。
あなたの大切な資産でもある住宅を長持ちさせるためにも、施工の手順を知っておくことは本当に重要なのです。